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- 足のむくみがある
こんな症状はありませんか?
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- むくみが数日〜数週間続く
- むくみ以外に息苦しさや強い倦怠感がある
- 急激な体重増加がある
- 片側の足だけがむくむ
- むくみに痛みや熱感を伴う
むくみは一過性のものもありますが、慢性化している場合は何らかの疾患が隠れている可能性があります。気になる症状がある場合は、専門医への相談をおすすめします。
足のむくみが起こる仕組み
むくみは、体の中の水分バランスがくずれることが原因で起こる症状です。人間の体重の約60%は水分で構成されており、血液量だけでもその約8%を占めています。心臓のポンプ機能により、酸素や栄養素を含んだ血液が全身に送られ、同時に二酸化炭素や老廃物が静脈を通じて回収されます。
しかし、この循環システムが何らかの理由で乱れると、特に下半身に水分が溜まりやすくなります。これがむくみの正体です。重力の影響で、下半身から心臓に戻る血流が滞ると、むくみが生じやすくなるのです。
むくみの主な原因
生活習慣によるもの
- 塩分の過剰摂取
- 長時間の同じ姿勢
- 運動不足
- 不規則な生活
女性特有の要因
女性は元々男性より筋肉量が少なく、むくみやすい傾向があります。月経や妊娠によるホルモンの変化も原因することがあります。
疾患によるもの
- 腎機能障害(尿の生成が適切に行われず、体内に水分が溜まります)
- 心不全(全身への血液循環が悪くなり、むくみが生じます)
- 肝硬変(アルブミンの産生が低下し、水分が組織に漏れ出します)
- 下肢静脈瘤(静脈の弁に異常が生じ、血流が滞ります)
- リンパ浮腫(リンパの流れが悪くなることでむくみが生じます)
- 高度肥満(脂肪組織が静脈を圧迫し、血流を妨げます)
むくみの解消法と予防法
効果的なマッサージ
足の付け根のリンパ節に向かって、下から上へ優しく撫でるようにマッサージします。強く揉みすぎないよう注意しましょう。床やソファに座って足を軽く伸ばし、膝立ちの体勢で行うのが効果的です。
生活習慣の改善
- 適度な運動
- 座ったままでもできる運動
- 塩分摂取の制限
- 十分な睡眠と休養
・30分〜1時間おきに立ち上がる、階段を利用するなど、下半身の筋肉を動かす機会を増やしましょう。
・座ったままでもできる足先の上下運動や伸び縮み運動を生活に取り入れましょう。
・ファストフードやインスタント食品を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
・規則正しい生活リズムを保ちましょう。
当院でおこなう治療とケア
- 原因疾患に対する適切な治療
- 必要に応じた利尿薬の処方
- 食事療法の指導(塩分制限など)
- 運動療法の提案(患者さんの状態に合わせた運動プログラム)
- ストレス管理のアドバイス
- マッサージ技法の指導
- 弾性ストッキング着用のサポート
むくみは単なる美容上の問題ではなく、重大な健康問題のサインである可能性があります。早期発見・早期治療が非常に重要です。患者様の健康的な毎日をサポートするため、最新の医学知識と豊富な経験を活かし、丁寧な診療を行っています。気になる症状がある方は、ぜひ当院にご相談ください。