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- 息切れがひどい
このような症状はありませんか?
- 息切れが突然始まった
- 急に息切れが悪化した
- 安静時でも息切れがある
- 日常生活に支障をきたすほどの息切れがある
- 胸痛や動悸を伴う息切れがある
息切れの原因と対処法
息切れとは
息切れは、日常生活の中で呼吸が苦しくなる感覚のことです。通常の呼吸では意識せずに空気を吸ったり吐いたりしていますが、息切れがある場合は呼吸をするのに意識的な努力が必要になります。この症状は、軽い運動や日常的な動作で感じることもあれば、安静時にも起こる場合があります。例えば、階段を上ったり、急いで歩いたりした時に息が上がるのは軽度の息切れといえます。一方で、着替えやトイレに行くといった簡単な動作でさえ息苦しさを感じる場合は、より重度の息切れと考えられます。息切れは単なる体力不足のサインではなく、心臓や肺の疾患など、さまざまな健康問題の兆候である可能性があります。そのため、日常生活に支障をきたすような息切れや、突然始まった息切れ、徐々に悪化している息切れがある場合は、医療機関での検査をおすすめします。
MRC息切れスケール
息切れの程度を客観的に評価する方法として、MRC息切れスケールがあります。この表を用いることで、患者さんが自身の息切れの程度を客観的に評価しやすくなります。また、医療従事者にとっても患者さんの症状の重症度を把握しやすくなります。
グレード | 症状 |
---|---|
Grade 0 | 息切れを感じない |
Grade 1 | 強い労作で息切れを感じる |
Grade 2 | 平地を急ぎ足で移動する、または緩やかな坂を歩いてのぼる時に息切れを感じる |
Grade 3 | 平地歩行でも同年齢の人よりも歩くのが遅い、または自分のペースで平地歩行していても息継ぎのため休む |
Grade 4 | 約100ヤード(91.4m)歩行したあと息継ぎのため休む、または数分間、平地歩行したあと息継ぎのため休む |
Grade 5 |
※Grade 2以上の場合は、医療機関への受診をおすすめします。
息切れを伴う主な疾患
気管支喘息
アレルギーにより気道に炎症が起こり、気道が狭くなり息が苦しくなります。発作時には息を吐く時に息苦しさが強くなります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
主にタバコなどの有害物質が原因で肺に炎症が起こり、細い気管支が炎症を起こして気道が細くなります。また、肺胞の壁が破壊されて(肺気腫)呼吸が不十分となり、息苦しさが生じます。
間質性肺炎
肺胞の壁(間質)に炎症や損傷が起こり、肺胞の壁が厚く硬くなるため、血液が肺胞から酸素を取り込みにくくなり息切れが生じます。
肺がん
進行すると、肺の多くの部分で酸素が上手く取り込めなくなり息切れが生じます。
貧血
十分な酸素が全身の臓器に運ばれなくなり息苦しさが生じます。
心不全
心臓のポンプ機能が正常に働かなくなり、全身に酸素を運ぶことができなくなることで息切れが生じます。
狭心症
冠動脈が狭くなり、心臓の筋肉に酸素が上手く供給できなくなり息苦しさが生じます。胸の痛みや圧迫感を伴うことがあります。
不整脈
脈が速くなったり遅くなったりすることで身体に十分に血液が行き届かなくなり、めまいや立ちくらみ、息切れが生じます。
腎不全
腎臓の機能低下により体に水分が溜まり、心臓に負担がかかります。また、体内に毒素が溜まり、臓器の機能を低下させます。
息切れの診断と検査
息切れの原因を特定するために、必要に応じてさまざまな検査をおこないます。
- 指先に機器を取り付けて体内の酸素濃度を測定
- 呼吸機能検査
- 胸部レントゲン
- CT検査などの画像診断
- 心電図検査
- 心エコー検査
- 24時間ホルター心電図検査
- 血液検査
など
当院で行う診療
当院では、息切れでお悩みの患者様に対し、丁寧な診療を心がけています。くわしい問診と身体診察、MRC息切れスケールによる評価、必要な検査の実施を通じて、原因疾患の特定と適切な治療計画の立案をおこないます。
息切れの治療と生活指導
治療には、原因疾患に対する薬物療法や非薬物療法があります。禁煙支援や運動療法などの生活指導も重要な治療の一環です。定期的な経過観察をおこない、治療効果を評価しながら、必要に応じて治療計画の見直しをおこないます。
早期発見・早期治療が、より良い予後につながります
おかもと循環器内科クリニックでは、循環器疾患を専門とする医師が、最新の医学知識と豊富な経験を活かし、息切れの原因究明から適切な治療まで丁寧に対応いたします。息切れでお悩みの方、健康に不安をお持ちの方は、お気軽に当院までご相談ください。