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いびきとは
いびきは、かつては単なる迷惑な騒音として捉えられていましたが、現代では潜在的な健康問題の兆候として認識されています。多くの場合、いびきをかく本人は気づいておらず、ご家族からの指摘で初めて知ることが一般的です。しかし、ご自身のいびきの特徴や発生状況を把握することは、健康管理の面で非常に重要だと言えるでしょう。
いびきの種類
いびきには主に二つの種類があります。疲労や飲酒後に発生する「散発的ないびき」と、日常的に起こる「習慣的ないびき」です。習慣的ないびきはさらに、単純ないびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関連したいびきに分類されます。特にSASに伴ういびきは、健康に深刻な影響を与える可能性があるため注意が必要です。
いびきの原因
いびきの音は、一般的に考えられているような鼻ではなく、上気道の粘膜から発生します。上気道が何らかの理由で狭くなると、呼吸のたびに粘膜が振動し、いびきが生じます。仰向けに寝ると軟口蓋や舌根が重力で下がり、上気道を狭めるため、いびきが発生しやすくなります。
いびきをかきやすい人の特徴
日本では、男性の24%、女性の10%がいびきをかくとされています。年齢が上がるにつれて、いびきをかく傾向が高まります。生まれつきの骨格構造や年齢による筋力低下のほか、生活習慣も大きく影響します。
いびきのリスクを高める要因
- 肥満傾向
- 仰向け寝
- 口呼吸
- 鼻の症状
- ストレスや疲労の蓄積
など
いびきの治療
CPAP療法
睡眠時に鼻マスクを装着し、上気道に空気を送り込むことで気道を開いたままにする治療法です。特に睡眠時無呼吸症候群の治療に効果的です。
生活習慣の改善
- 睡眠姿勢の工夫(横向きで寝るなど)
- 適正体重の維持
- 禁煙
- 寝酒を控える
おかもと循環器内科クリニックのいびきへの取り組み
当クリニックでは、いびきでお悩みの患者さんに対して、詳細な問診を通じて患者さんの睡眠状況や生活習慣を丁寧に評価します。これにより、いびきの原因や関連する健康問題を特定することができます。いびきは単なる音の問題ではなく、重大な健康問題の兆候である可能性があります。気になる症状がある方は、早めに当クリニックにご相談ください。
必要に応じて、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査を実施
睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査では、夜間の呼吸パターンや酸素飽和度を測定し、より詳細な診断を行います。検査結果に基づいて、患者さんの生活習慣や身体的特徴を考慮した個別化された治療計画を立案します。
CPAP療法が必要と判断された場合
適切な機器の選択から使用方法の指導まで、きめ細やかなサポートを提供します。また、継続的な管理を通じて、治療効果を最大限に引き出すよう努めます。
生活習慣の改善は、いびきの軽減に大きな効果をもたらします
当クリニックでは、睡眠姿勢の工夫や適正体重の維持、禁煙指導など、具体的で実践しやすいアドバイスをご提供しています。
定期的なフォローアップを通じて、治療効果を評価し、必要に応じて治療計画の調整をおこないます。また、耳鼻咽喉科など他科との連携が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介します。