- HOME>
- 学校の健診で心臓に異常が認められた方(小学生・中学生・高校生)
なぜ子どもたちに心臓検診が必要なのか?
昨日まで元気だった子どもが、体育の授業中やマラソン直後に突然倒れるという悲劇を防ぐために、学校心臓検診が法律で義務づけられています。
また、学校心臓検診は、子どもたちの突然死を予防し、心臓の異常や病気を早期に発見するために非常に重要な役割を果たしています。1968年から始まったこの検診システムは、長年の歴史と実績を持ち、多くの子どもたちの命を守ってきました。
心臓検診の目的
- 突然死の予防
- 心臓に異常がある子どもの早期発見
- 適切な治療や管理への導き
心臓検診内容について
小中学生と高校生では発見される疾患の種類が異なるため、次の方式で検診を実施しています。
小中学生
12誘導心電図、4誘導心電図+2点心音図
高校生
12誘導心電図
中間学年での実施の重要性
子どもの心臓も成長とともに変化します。また、不整脈や心筋症などの症例も報告されています。そのため、小学校の中間学年での心臓検診の実施が推奨されています。現在の学校保健安全法では、小学校・中学校・高等学校の1年生については心電図検査が必須となっていますが、小学校1年生で受診した後は中学校1年生まで受診する機会がないことが課題となっています。
運動負荷心電図の実施
運動や部活動を積極的に行っている児童・生徒の安全を確保するため、医師立会いのもと、出張による運動負荷心電図を実施しています。これは、通常の心電図では検出できない異常を発見するのに役立ちます。
学校の検診で心臓に異常が指摘された場合の流れ
心臓の異常が発覚する
学校から1次あるいは2次検診で異常があったことのお手紙を受け取る場合がございます。
診察予約
診療対応が可能なクリニックの診察予約をしてください。当院では学校の心臓検診で異常が見つかったお子様の診療をおこなっておりますのでお気軽にご相談ください。
WEB問診
お手隙の際に、WEB問診のご記入をお願いいたします。
受診
予約した日時にクリニックを受診ください。
検査
必要に応じて検査を行います。
- 安静時心電図
- 運動負荷心電図
- 心エコー検査
- 必要に応じてホルター心電図(24時間心電図)
など
おかもと循環器内科クリニックの取り組み
当クリニックでは、学校心臓検診で異常を指摘されたお子様とそのご家族に対し、以下のようなサポートをおこなっています。
循環器内科医による診察
小児特有の心臓病に精通した循環器内科医が対応します。
迅速かつ包括的な検査
可能な限り同日に必要な検査を実施し、学校生活への影響を最小限に抑えます。
丁寧な説明と相談
検査結果について、わかりやすく説明し、不安や疑問に答えます。
適切な管理指導
必要に応じて「学校生活管理指導表」を作成し、学校生活での注意点をアドバイスします。
継続的なフォローアップ
お子様の成長に合わせた適切なフォローアップ計画を立てます。
高度医療機関との連携
より専門的な治療が必要な場合は、すみやかに適切な医療機関をご紹介します。
運動負荷心電図の実施
必要に応じて、より詳細な心臓の状態評価をおこないます。当院では心臓リハビリテーションを行なっており、患者様お一人おひとりに合わせたサポートをおこなっております。
心臓検診で異常を指摘されても、多くの場合は経過観察で済むことがほとんどです
しかし、それには医師による適切な診断と評価は非常に重要となります。当クリニックは、お子様が安心して学校生活を送れるよう、きめ細やかな対応を心がけています。
学校心臓検診で異常と指摘をうけたり、お子様の体調に気になったりする場合には、お早めにご相談ください。